| 7月10日(水) |
| ● シリーズ ● 「ここを変えて 介護保険」 |
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| さまざまな困難を抱えながら、介護という助けを借りて、生活を営む方たちがいます。来年見直しがかけられる、介護保険制度や介護報酬などに関して、現在さまざまな意見が取り交わされています。 本当に必要な人たちが介護サービスを受けにくい、という現状を紹介していきました。 |
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| 【必要とする人にこそサービスを(1)】 | ||
| 出演:高橋流里子(たかはしるりこ)さん(日本社会事業大学教授) | ![]() |
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医療的ケアの必要な人のために 要介護認定は、痰の吸引などの医療的ケアの必要な人が、その人のニーズを反映した認定調査になっているのだろうか、という疑問があります。 ニーズを十分に反映できるような、認定調査にする必要があると思います。 また、地域で安心して過ごせるためのサービスを、保証することが必要です。 地域でサービスを保証するには、介護保険の枠の中だけでは難しいと思います。必要な人たちには介護保険以外のサービスも使えるように、サービスの基盤を整えていく必要があります。(高橋さん) |
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| 介護サービスは2年前に比べて、通所介護、訪問介護、訪問看護ともに、約2倍から3倍の売り上げの伸びを見せています。介護保険の導入により、介護サービスが民間の事業者でできるようになった結果、サービスの量が伸びている、と捉えることもできます。しかし、サービスの種類によっては、増えているものとそうでないものとがあります。 大きな問題としては、介護保険がサービスを選択できるにもかかわらず、サービスの契約を断られたり、契約を解除されたり、という事態が発生していることです。 |
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千葉県に住む鈴木丈夫さん(79)は、肺気腫という病気です。妻の八重子さん(76)は、在宅で過ごしたいと願う夫のために、ひとりで介護を続けています。 もっとも気をつかうのは、のどにつまった痰を、日中1時間ごと、深夜でも3〜4時間ごとに吸引することです。鈴木さんはホームヘルパーを利用していますが、痰の吸引は医療行為なので、ヘルパーは行うことができません。 「訓練さえすれば、自分にもできそうだなと思います。ただ、法律で認められていないので、傍観しているしかないのです」(ヘルパー 檜山文江さん) 八重子さんは再三、痰の吸引が可能な訪問看護士を頼んでいますが、見つからないという返事が繰り返されるばかりです。 |
| 川崎市にある川崎田園都市病院では、介護保険で入院している患者の8割が寝たきりで、内科病棟140人のうち、頻繁に痰の吸引を必要とする人が、3分の1近くいます。ケアに人手がかかる患者も、できるだけ受け入れていこうというのが、この病院の方針です。 「ほかの病院で断られて、家に連れて帰ってもみられないし、死ぬほかないね、なんて言っていました」(患者の家族) ケアに人手がかかる患者の場合、入院を断る病院が多い、と患者やその家族は感じています。 |
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川崎田園都市病院院長の椎名美純さんは、介護保険そのもののしくみに、問題があると言います。重症の患者が多いと、経営が苦しくなってしまうのです。 「行政で、何らかのプラスアルファをしていただかないと、われわれの病院も行き詰まってしまいます」(椎名さん) また、入院している患者のうち、在宅での受け入れ体制次第で退院が可能な人も4割近くおり、それらの人の退院が進めば、効率的に病院のベッドを使うことができます。その点からも、今後いっそう、在宅での介護医療の充実が望まれています。 |
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